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「新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか」を読むバイヤー
昨日書店で目に留まった本。なぜなら「あたりまえじゃん」と思ったから。だって何年も経験をしている先輩が、新人を心の底から「すごい!」と思ってしまうことが、そう頻繁にあっていいはずがない。過大な期待をしているから「期待はずれ」が発生するんだと思うのである。
でもなぜか気になって購入。新入社員をかまってあげましょう~という著者の主張には、何かちょっと複雑。だって、下手に構えば「うざい」とかいわれそうだし、こんなことを書いている私も「新人とどう接するか?」については、いろいろ考えさせられ、いろいろなことを実践してきたつもりだからだ。でもかまってあげましょう~ってスタンスだったかは疑問。
私が社会人になって初めて聞いた話の中に「まず三年我慢しろ」なんて言葉があった。石の上にも~からの引用だろうが、仕事を理解するには最低三年くらい必要なものだ。従い、まず三年間は与えられた職を天職と思って一生懸命に取り組んで欲しいということだった。実際、私は今でもその言葉は正しいと思っているし、その言葉を信じて今でも仕事をしている。
この本では、OJTにも手厳しい。まぁOJT=放置プレイと書いているから、OJTそのものじゃなくて、OJTにかこつけて、新入社員とじっくり付き合おうとしない上司に厳しいわけだが、とにかく放置プレイを行ってしまうと、すぐにでも新入社員はやめてしまう、とある。う~んこれにはどうなんだろう?って思う。そんな簡単に数ヶ月で、会社の全貌やら、仕事とは?って分かったのだろうか?私なんかもう20年近く経過しているけれど、今でも「初舞台」と思うような、極度の緊張を強いられるシーンやら、刺激に満ちた新しい経験をすることができるし、だから仕事をおもしろいと思えるんだけど。
私が新人だった頃の姿を、同期入社の友人からこういわれる。
「いつもヘルメットかぶって、ダンボールもって走ってたよね?」
とにかく欠品があると、一番若かった私が現場へ行って、在庫品を梱包して送っていた。現場のロケーションなんてまったく知らないわけで、モノを探すことは、当時は面倒くさいことこの上なかった。実際夏なんて汗だくになっていたし。でも、そのときに得ることができた現場での面識とか、ロケーションとかは、あとあと随分と役立ったけどな。ただそのときは、仕事に役立つなんてとても思えなかった。
と、こんな経験則が役に立たないとも、この本では書いている。確かに世の中、大きく変化していることは理解できるけど、大事な部分、基本的な部分にはそれ程変化って無い気もする。どうなのかな?