『サプライヤが若い、とは、取引をためらうのではなく、むしろ積極的に新規取引を考える対象である。』

『サプライヤが若い、とは、取引をためらうのではなく、むしろ積極的に新規取引を考える対象である。』

現在、多くの調達・購買担当者は、部長や本部長が新規サプライヤと対峙したことを知らない。昔は、「なじみ」「しがらみ」サプライヤなどなく、新規サプライヤばかりだったのである。しかしいまでは、その部長や本部長もすっかり保守的になり、ケイレツや過去からの取引ばかりを優先するようになる。だから、ほとんどの調達・購買担当者は「新規サプライヤはできるだけ慎重になろう」「可能ならば新たな取引をやめよう」とイメージを抱くのである。

さらにベンチャー企業であれば、サプライヤとして取引することを忌避してしまうケースが多い。しかし、これは酷い態度であり、戒めなければならない。というのも、ベンチャー企業と取引を忌避するとは、自社のベンチャー精神を失念してしまった証拠だからだ。思い出してみるに、自社であっても、わずか昔はベンチャー企業だったはずだ。もし自社がベンチャー企業だったという理由のみで、取引しないとすれば、あなたはどう感じるだろうか。とてもくだらないポリシーだと思うはずだ。

その「くだらなさ」を繰り返してはならない。ベンチャー企業こそ、将来のパートナー候補なのである。
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