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『若いころは給料を気にしてはいけない。ひたすら業務を極めれば年収１０００万円ですぐにヘッドハントされる。』
二十代で年収を気にするのはナンセンスである。転職しようと試みても、既存年収とさほど変わらないか、あるいはプラス１００万円ていどがせいぜいであろう。もちろん、二十代のひとたちにとって１００万円は大きい違いだろう。しかし、あてえていう、「そのていどではないか」と。スキルを極めれば、たった１００万円ていどの違いではなく、１０００万円・２０００万円の違いをつけることができる。
どうか、自分自身を安売りしてほしくない。安く買うのが調達・購買担当者の仕事とはいえ、自分自身を高く売ることもできる。しかし、そのときに、自分の価値を高めるのは、極限まで頑張った経験である。そして、その極限的な経験から捨象したノウハウである。さらにいえば、極限時の覚悟である。
企業はそういうものに高値を払いたい。あなたが逆の立場で考えてみればわかるだろう。「ひたすら高給を目指してきただけのひと」と「ボロボロになりながらも、頑張りつづけ、自分なりの信条を積み上げたひと」のどちらが高給に値するだろうか。これは冗談ではないのだ。目先の１００万円ではない。真摯さが、それを１０００万円の差にもする。だから、まずは目の前の仕事に取り組め、ただただ真剣に。
