【必見】調達・購買を変えるコトバ

【必見】調達・購買を変えるコトバ

先日、知人たちと、こういう話をしました。ご共感いただいたかたがいれば、
よろしければ、部内やご知人に転送いただけませんか。

<ぼくたちの調達・購買業務の行き詰まり>

調達のシステムは広範囲を扱うようになったが、私たちの業務は狭くなり
仕事はグローバルになったが、隣の部署と言い争いを続け
メールの返信は速いが、他者を理解するスピードは遅くなり
英語はうまくなったが、伝えたい内容は持ち合わせず
以前より多額を動かしているが、満足度は小さなまま
組織はフラットになったというが、むしろ年功序列を強調する人がいて
パソコンのスペック上昇にくらべて、自分の組織は何も進化しない

情報は溢れているのに、決断できる上司は減り
理屈を語る評論家が増えたが、実行できる人が減り
指摘する人はおおむね正しいが、代案を提示できる人は少なく
ソリューションという言葉が増えたのに、職場の雰囲気は行き詰まる

発注量は減っているのに、サプライヤとのケンカは増え
会議は増えたが、改善事案はむしろ減っている
良品率は向上しているのに、クレームばかりが増え
リスクを減らそうとばかりし、書類は増大ばかりしている
理屈を求められるわりには、誰かの人間関係で解決することばかり
パソコンと向かい合う時間は増え、楽しい会話は減っている

ルールは増えるばかりだが、自由闊達の精神は減り
ノウハウは教えられるが、情熱は誰からも教えられない
上手い世渡りではなく、仕事の快楽を誰も教えてくれない

仕事のこなし方は学んだが、仕事の本質を学んでいない
コミュニケーション手法は学んだが、心の通わせ方を学んでいない
課長への成り方は学んでも、伝説の社員への成り方は学んでいない
異文化への対応は上手くなったが、挨拶すらできない社員が増えている

手っ取り早い資料の作成方法は学んでも、真の言葉の紡ぎ方は学んでいない
CRSを叫ぶ人は多くても、活き活きとした職場は失われている
付加価値を叫ぶ人は多くても、個人はないがしろにされている

でも、私たちは忘れてはいけないと思う。
今は仕事に翻弄されていても、入社時に夢を語ったことを。
そして、調達・購買・資材という仕事の高貴な意味を。
サプライヤの方々とやりとりをする。たまたまとはいえ、私たちはよりよい
将来を創るために、一つの製品を一緒に作っているのだ、という奇跡を。

そして、「今」はこの瞬間だけであることを。
あなたが語った言葉で傷つく人もいれば、奮起する人もいる。
「ありがとうございます。一緒に頑張りましょう」と、社内に言うのも、サ
プライヤに言うのも、1円もかからない。ただ、その言葉こそが、人を動か
す原動力であることを。
そして、これこそが1円もかからず人を奮起させる最大のコスト削減である
ことを。

調達・購買の仕事とは、くだらない資料を作ることでも、見た目の工程改善
をすることでもない。この瞬間に全力を尽くし、自社とサプライヤと産業全
体の進化に、少しでも寄与する崇高な試みだ。
そして、そのために、刹那的であっても、瞬間を大切にし、自分の蓄積的人
生のすべてを投げ打って、想いを分かち合おう。

調達・購買部員の真価とは、くだらない社内評価にあるのではない。
どれだけ、調達に関わった人たちに、
あなたが「感動」を提供できたかにある。

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