いまさらですが、ソーシャルメディアはどうするか(牧野直哉)

いまさらですが、ソーシャルメディアはどうするか(牧野直哉)

皆さん、ソーシャルメディアを活用していますか?

ソーシャルメディアとは、Wikipediaによるとこうあります。

ソーシャルメディアは、誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアである。 個人と個人、個人と組織、組織と組織の間の情報発信が、ウェブサービスを経由することによってそれ自体が意味を持つコミュニティとなり、実社会に広く拡散され、影響力を持ち始めたメディア。twitterやFacebookなどのプラットフォームによって、個人間の情報発信が可視化されやすくなったことにより、SNS(Social Network Service)のネットワーク的な概念を超えて、新たなメディアとして浸透しつつある。

この記述に言及されているTwitterやFacebook。それぞれ、私もアカウントを持っています。東日本大震災の時には、Twitterを通じて親しい友人の消息を知り、様々な情報を得ることができました。ハイチで起こった大地震でもいろいろな情報発信が行なわれたTwitter。今回の東日本大震災でも、その有効性を証明したといえます。

しかし、それはお互いの消息を確認したり、震災直後の情報収集をしたり、初期段階でのお話です。既に震災影響の薄れた大多数の日本人にとって、ソーシャルメディアはどのように活用すればいいのでしょうか。

私は現在、次のソーシャルメディアにアカウントを持っています。

1. Twitter

2. Facebook

3. Linkedin

4. Google+

でも、定期的に内容を確認しているのはTwitterくらいです。Twitterでさえも、例えば他に優先すべき事があれば、ツイートのタイムラインも読まないし、自分でも呟きません。こういった新しいメディアが登場しても、人間の時間は区別なく24時間しかありません。日々、通勤して働いて食べて寝て、その上でなお残る時間とはどれ程でしょう。なにかしらの面白さやメリットがなければ継続的に書き込んだり、他人の書き込みを読んだりはしませんね。

個人的には、私が挙げた4つの中では、Twitterが一番手軽と感じています。これまでどれもやったことが無くて、という方には一番オススメです。理由は、次の3点です。

1. 140文字までしか書き込めないこと

2. 時系列で、自分がフォローした人の書き込みが羅列されるだけであること(極めて簡単なインターフェース、いろいろな表示機能はあります、念のため)

3. すきま時間(最低数秒)があれば、読み、書き込むことができること

ソーシャルメディアと既存のメディアの一番の違いは、自らも発信者になる点です。Twitterであれば、自分がフォローした人のつぶやきを読むだけでなく、書き込むこともできます。この「自分も発信者」との点が他のソーシャルメディアと共に大きなポイントです。そんなソーシャルメディアの特徴をふまえて、どのように参加してゆけばいいのでしょうか。

Twitterの場合、140字でなにかを伝えなければなりません。140字ってどの程度のボリュームでしょうか。次の私の自己紹介は、ちょうど140文字です。

私は牧野直哉と申します。神戸大学大学院の非常勤講師で、外資系メーカーでサプライチェーンマネージャーでもあります。座右の銘は「面白おかしく生きる」。坂本竜馬を尊敬していて、年に一回~二回は京都へお墓参りに行きます。趣味は多読書です。勧められた本、気になる本は、必ず購入して読みます。

140文字でもかなりの情報量ですよね。これ以外の自己紹介でなにを書こうかと悩むほどです。ちなみに上記の文章は、140字で書き納めるために推敲しました。推敲など普段のTwitterのつぶやきでは行ないません。もっと気軽に、思いのままです。なんといっても「つぶやき」なのですから。

私は、文章を書くことを生業の一つにしています。どうやって良い文章を書くかは、わたしにとって永遠の命題でもあります。様々な文献を漁って、一ついえることがあります。良い文章とは「短い文章である」ということです。文章を始めて句点までができるだけ短い方が、わかりやすい=良い文章ということです。上記の140字の例では、6つの句点を使っています。短い文章とは、抽象的な基準です。それでは、私が「長くて読みづらい」と考える例を挙げます。

普段の仕事で、今やメールは欠かすことのできないコミュニケーションツールです。必需品であるにもかかわらず「読みづらいメール」って存在しませんか(笑)。異なるメーラーで読まれることを前提とせず、読み手のメーラーでは、ガタガタの段落構成になってしまっているもの、やたらに一行が長いメール。これらは内容以前の体裁の問題です。もう一つ、読みづらいメールの原因が、極めて長い一文です。

短さと同様で、長さというのも抽象的な基準ですね。私も文章を書く際に、××字以内といった基準を決めているわけではありません。強いて言えば、一行35文字として、二行以上に渡らないという緩い基準でしょうか。このメルマガも、本の原稿もワードの標準の一行文字数である35字で作成しています。したがい、句読点含め一文70文字以内です。
Twitterでも、アプリを活用すれば、長文を呟くことも可能です。しかし、基本は一回につき140文字です。140文字の世界にどれだけ端的に自分の言いたいことを詰め込むか。私は、Twitterでのつぶやきをトレーニングとも捉えています。Twitterには面白かったり、共感したりした内容であれば、自分のフォロワーに伝えるリツィート(RT)という機能があります。自分が気に入ったものはRTするし、また自分のつぶやきが他人にRTされると素直にうれしい。RTされる内容とは、共感を生み、読み手を納得させるものです。しかし「××なう」といった、ほんとうの「つぶやき」は、たまたま近くにいるよ!といった偶然が重ならない限りRTされません。どんな人にも同じく提供される140文字。この限られた字数に、果たしてどれ程の内容を盛り込むことができるか。

ソーヤルメディアの特徴に、インターネットへの接続環境を持っていれば、アカウントの取得が無料である点です最近では一般化しつつあるスマートフォンでも、様々なアプリ(一部有料)され、アクセスはとっても簡単です。ブログを書くほどの文才はないけど「つぶやき」ならできますよね。皆さんがお持ちの携帯、いわゆるガラケーと呼ばれる機種でもできます。最近では、Twitter上での書き込みがマスメディアを騒がせることも増えました。傍観者なのか、それともアカウントを取得して当事者になるか。Twitterタイムラインは、他のソーシャルメディアで閲覧も可能です。まだアカウントをお持ちでない方はぜひ!

私のTwitterアカウントは、 @ryomaskmt です。よろしくおねがいします。

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