サプライヤーの倒産対応 2

サプライヤーの倒産対応 2

前回に引き続き、サプライヤーの倒産対応。

私は事前確認の方法として、こんな方法を活用しています。

規模にもよりますが、社長や上位役職者に財務諸表に関する質問をぶつけるのです。

貸借対照表をベースに、資金繰りに関する質問をしてみます。

「今、メインバンクってどこですか?」
「月次の運転資金はどの程度ですか?」

「今後の設備投資の準備はありますか?」
金額はどうでも良いのです。ポイントは、自社の財務状況を的確に掌握しているかどうかです。特に技術に明るく、財務(お金の計算)に弱い創業者は驚くほどに多いのです。社長が、一見すると余裕綽々で、財務状況について「金庫番に任せている」なんて状況は、もっとも倒産リスクが高いわけです。
倒産リスクは、ある日突然やってきます、と昨日書きましたが、思い返してみると、その伏線は、いくつかあるものです。その伏線を顕在化するのに有効な質問は、社長をはじめとした上位者が、自社の財務状況を掌握しているかどうかなのです。

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