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サプライヤーマネジメントに必要な緊張感
調達購買部門で働く人にとって、サプライヤーマネジメントは重要です。この部分に異論を唱える人はまずいないでしょう。では、なぜ重要で、どのような点に重点を置いてマネジメントを実践すべきでしょうか。
サプライヤーマネジメントは、調達購買側とサプライヤーが良好な関係を築き、円滑なビジネスを進めるために行ないます。この「良好な関係」の捉え方がポイントです。良好な人間関係だけではダメです。加えて必要なものがあります。それは「緊張感」と、具体的な取引量です。
ただ人間関係が良い状態とは、馴れ合いの関係でもあります。お互いの問題点を、ただお互いが受け流す、あるいは触れずに微笑ましい関係を続けても、両社のビジネスの拡大には貢献しません。また、ある程度の取引量がなければ、ビジネスとしての関係を維持することは非常に難しくなります。取引量が少なくても、関係の維持発展を行なう場合は、将来的に取引量拡大の可能性がある場合に限ります。
そしてもっとも重要なのは「緊張感」です。サプライヤーからの納期や納入価格は安定させるべきですが、緊張感が無くなってしまうと、安定でなく安住の関係になります。安定させるべきは安定させ、緊張感が必要な部分を適度に維持することがサプライヤーマネジメントの本質なのです。