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トップバイヤーの条件~価格査定編
*価格査定
できる調達購買パーソンは必ずやっている価格査定。価格査定を行なう際、どんな点に気をつけていますか。
通常サプライヤーのコスト構造を明らかにすることを目的とするケースが多いですね。しかし、サプライヤー側に、優位性の高い技術力、または製造に関わるノウハウがある場合、丸裸にすることはとても困難です。結果、サプライヤーの「言いなり」で価格決定してしまうわけです。
このような場合の対処法は、次の3点です。
1.長期的視野でコスト構造を明らかにする
「御社のコスト構造を開示してください」といって抵抗が大きいほど、優位性を持っているサプライヤーと言えます。この場合は、個々のコスト要素というパズルのピースを長期的に少しずつ集めていくことで、段々とその構造が明らかになります。
2.見積金額及び明細以外の「数字」を読みにいく
サプライヤー管理の一貫で、財務諸表を提出させていませんか。おざなりの経営状況判断よりも、会社運営に関わる数字が濃縮されています。財務諸表の数値は、コスト構造を明らかにするヒントが満載です。
3,値上げ要求は最大のチャンス
価格査定におけるコスト分析において、サプライヤーからの値上げ要求は、最大のチャンスです。値上げ要求とは、調達購買パーソンにはとても厄介ですね。しかし、価格を上げるのであるから、その値上げ幅の妥当性の確認は必須です。じっくり粘り強く論理的整合性をたもち対処して、情報を集めましょう。