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トレーニング
バイヤーのスキルとは何か、なんて命題に以前は真剣に悩んでいた。これからも悩むことはあるだろうが、今の自分は、いったんこの問題にけりをつけることにした。
個人ではなく、購買組織全体を考えたときには、次に悩まなくてはならないことは、トレーニングの戦略と戦術である。こいつが思ったより難しい。
今週、このトレーニングを実際にやってみたのであるが、かなり綿密に準備をしていたつもりでも、穴がいっぱいあった。ただ、その殆どはやっている最中に自分で気づいてしまうもので、他人(主にトレーニングの参加者)から指摘されて初めて気づくものは、残念ながらあまりないのであった。いわゆる、「想定の範囲内」というやつ。
批判を恐れずに言えば、原因は参加者のレベルが低いことに尽きる。
知的レベルが低い、ということでは決してない。むしろこちらがびっくりするぐらいに知的レベルの高い参加者が多かった。ただ、トレーニングの目的となっているスキルについて、現時点でのレベルが低すぎるのである。
教育なんて何にもやってこなかったのだから、これも最初から予想できたことであるが、前途多難であることには違いない。OJT万能主義の弊害が、思った通り深刻であるということだから。組織全体の底上げ、というのは実に地道な活動なのだ。
それにしても事前に「基礎」ができていないから、一から体系を学ぶのだと言ってあったにも関わらず、「基礎はいいから、実践を教えてくれ」という人が割と多いのにはあきれた。自分の足もとというのは意外に見えないものらしい。
三割打者になりたきゃ、まずは素振りから始めようぜ兄弟。