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バイヤーから見たバイヤー評価
「×××社来訪の件」
こんな件名のメールが届く?×××とは、最重要顧客の名前だ。なんだろう~と思って開いてみると、お客様の購買担当者より優秀なサプライヤーを紹介して頂ける・・・・・・そんな内容が書かれていた。
有り難い話である。なかなかよいサプライヤーにめぐり合うことはしい。ただ、何処かに必ず存在するはずである。どうやって出会うかが問題で、素晴らしいサプライヤーに出会う為の努力は必要だけれども、同じくらい縁だし、運に左右される。
×××は日本を代表する大企業であり、そこがオススメと言うのだから、きっと品質面での間違いは少ないだろうと思う。そして何より有り難いのが、その×××のバイヤー自らサプライヤーを連れてきてくれることだ。基本的にその大企業バイヤーとの関係をそのまま引き継ぐことができる。
もう一つ、他社のバイヤーと直接話をすることができるのも楽しみの一つ。今では購買ネットワーク会があるから、以前ほどに他の会社のバイヤーとのコミュニケーションには飢えていない。でも購買ネットワーク会は、ある「志」をもったバイヤーの集いであり、フツーのバイヤーの集まりか?と言えば、ちょっと疑わしい部分もある。高い意識を持っていなければ、あんな討議やケーススタディは実現しないし。なので、大企業のフツーのバイヤーを見るのもとても楽しみだった。
以前の私の上司で、現在は営業部門で働いている人から聞いた話。
「バイヤーはさぁ~まっすぐに座らないよね、絶対」
私はそれ以来、かなり気をつけて座るようにしている。そして今回やってきたバイヤーはどうだったか?意外にちゃんとまっすぐに着席。まぁ自社の会議室ではないから、自分の勤務先だったらどうかな?なんて思う。
来てくれたお客様とは共同開発プロジェクトを抱えている。そのプロジェクト推進には、優秀なサプライヤーが不可欠なので、サプライヤー情報の共有もテーマの一つになっているのだ。会社概要の説明を受けて、質疑応答、そして現場で現在の購入品の状況を確認する。そして再び会議室へ戻って、今後のアクションについて話をした。
正直言えば、私が探している内容とは合わないかもな~との見通しを持った。ただ会社案内と数十分の説明を聞いての判断。ポイントは製品の大きさ。私は、やってきた会社が得意とする製品レンジよりも大きな製品を作れるサプライヤーを探している。ちょっと厳しいかなぁ~と思ったけれど、先方の工場所在地も近いので、一回工場を訪問することを決めた。行けば何か面白いことに出会えるかもしれない・・・・・・そんな期待をもって。
そして、そんなサプライヤーを連れてきてくれたバイヤーはどうだったか?実際直接会話のキャッチボールを行っていないので、よくわからないなぁ~ってのが本心。でも、旧態依然とした典型的な机をたたいたり、怒鳴り散らすようなバイヤーでないことは確かだ。もうそんなバイヤーはいないのかも。やっぱりバイヤーは、突き詰めた話をしてみないと本性って表さないものなんだろう。トコトンやったら手ごわいのかも・・・・・・そう思うのだった。