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ボーナスのあと~バイヤーとしての新しい生き方を提案する(1)
「俺が成し遂げたコスト低減はこんなもんじゃない」
ボーナスの時期になると、以前勤めていた会社の同僚がこんなことを言っていたのを思い出す。
大幅なコスト低減を達成したものの、一体どれだけが賞与や給与に反映されているのか。
むしろ、上司にゴマをすっている奴や、報告が上手かったり、アピール上手の奴ばかりが評価を上げているのではないか?
1億円のコストダウンは、つまり1億円その会社が払っていたかもしれないコストを削減することだ。それであれば、その半分くらい、5千万円くらいは俺に報酬としてくれたっていいじゃないか、と思うのは自然な心情だろう。
私は常に、会社がどうであれ、自己の向上に取り組むべきだ、と言ってきた。
しかし、会社から受け取る報酬もやはり重要なモチベーションのファクターであることは間違いない。
そこで今回は、このメルマガの初期の締めくくりとして、バイヤーの新しい生き方を提案する。
・・・・
それは、バイヤーの法人化の実現、ということだ。
現在、日経新聞紙上で報じられている通り、所得税の見直しが進んでいる。
新しい税の形はまだ見えてこないが、いまのところ所得税、住民税、社会保障費を足し合わせるとサラリーマンは所得の平均25-30%を国に納めていることになる。
サラリーマンは奴隷である、というセンテンスの背景には、サラリーマンのほとんどが税金の自己申告したことがなく、源泉徴収という名の搾取構造に組み込まれている、という現状がある。
それに対し、自営業者などは、所得を自己申告し、どれだけ税金を払うか(経費を計上するか)をコントロールしている。
むろん、自営業者のハイリスクな状況を知らないわけではない。
ただ懸命に頑張っている自営業者がいる一方で、社会保障や年金を踏み倒す事業主が莫大に存在することも事実だ。
そこで提案されるべきものが、バイヤーの法人化の実現である。