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世間の常識に耳を貸さない
「3%のコストダウンは無理でも、
3割のコストダウンならばすぐにできる」
故・松下幸之助さんの言葉です。ちょっとしたことであればなかなか常識に
桎梏されて上手くいかない。だけど、ものすごいことをやり遂げようとすると、
必然的にこれまでの常識を捨てる必要がある。そういうわけです。
この言葉から「いかに人々が常識にとらわれているか」を語る人がいます。
ただ、私はそれは言い過ぎのような気がします。たいていのことは常識に従っ
て行動した方がよいはずです。だた、それを捨てなければいけないときが必ず
ある、ということです。
「そのとき」が来たら何をすればよいか、というのは簡単です。人の意見を
聞かずに決定すればよいのです。極論ですが、人の意見ばかり聞いてしまうバ
イヤーにとっては非常によい訓練になるはずです。
面白いことに、会社員は失敗しても最悪辞めれば問題ありません。色々な業
務規定はありますが、法的に問題がない限り損失を問われることはありません。
ある哲学者は会社組織を指して「失敗しても、誰も責任を問われない稀有なシ
ステム」と呼びましたが、全くその通りだと思います。
誰も損しないのならば、ためしにやってみたら?そう自分に言い聞かせてや
ってみれば面白いように成果があがります。バイヤーで自分の意見を発する人
自体がほとんどいませんから。
加えて言えば、日本は「誰も責任を問われない」代わりに「誰も決断しよう
としない」「誰も発言しようとしない」社会を創り上げました。これは山本七平
が「空気」と呼び、他の人が「場」と呼び、「共同幻想」とも呼ばれた心のあり
ようです。
そこで、「声を発する」人には、誰も逆らわないという舞台が提供されます。
どんなに間違っていても声が大きければそれが「正」となります。
劇的な購買になるために
馬鹿げたことを発言しよう