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久々の中国を堪能するバイヤー
今、中国にいる。
今回の出張の目的は、前々から進めていた計画の実現の第一ステップだ。計画とは、こっちのバイヤーのいけてない発言がきっかけだ。
「我々の要求数量が、こちらのサプライヤーのMOQと合わなくて、安く調達できないんです」
もう、何を言ってもこれ。確かに、数量的には非常に多い数量条件をつけてくるのはわかる。だからって、調達を諦めて良いの?サプライチェーンだかなんだかしらないけど、ふんぞり返って持論を展開する前にやってみろよ、と言いたい。ただ言うだけだったらこっちのバイヤーと一緒なので、実現可能な違う手を提案するに到ったのである。
既に数ヶ月間準備を重ねてきた出張だけに、実際にこっちへ来てみると、淡々と話が進んでいく。打ち合わせの結果はこちらの目論んだ通り。これから実際の費用対効果の見極めへと入っていく。MOQに縛られているのがほんとうかどうか?とっても楽しみなのだ。
そして約3ヶ月ぶりの中国。上海の浦東地域のマンション建設のスピードが、リーマンショック以前と同じレベルになっているらしい。折しもNHKの国際放送では、中国の不動産バブル再燃を懸念する報道がなされていた。あまりにもタイミングが良くて、実感した気になっている。それにしても、雨後の筍のように次々と建設されるマンションの価格は、約一千万だそうだ。中国のGDPが世界第二位になるのも間近らしいが、それにしても人口が日本の10倍とすると、一人当たりのGDPは1/10になる。一体だれが一千万のマンションを買うのか?と思わずにはいられなかった。
そして、月日の経つのは早いもので……もう一年経ったのかと愕然としている。何から一年経ったかといえば……