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会社のレベル差
会社のレベル差というか、社員の意識差というのか、うまい言葉が見つからないが、兎に角そういうものは確実に存在する。
営業担当者との商談でも感じることがあるが、その場合、どちらかというと個人差のように感じてしまいがちだった。しかし、近年のM&Aブームに乗ってか、他社との事業統合や事業分離などを繰り返している会社に所属していると、統合相手の会社の人と数十人レベルで仕事をする機会がある。そうすると、「層」としての人材のレベル差が確実に存在すると言わざるを得ない局面にぶち当たるのである。
まだ生々しい話だし、相手の名前を言うと差し障りがあるが、さすがと思わせる会社もいくつかあった。会社としての管理レベルや意識づけが、言い換えると「会社としての常識」があきらかに自分の会社のそれより上なのである。
こういう場合はM&Aにおける資本の論理、つまりはどっちがお金を出すかという点は別にして、先方の常識を学ばせてもらう良い機会である。
この「会社としての常識」の差は、人材の採用と、おそらくはOJTも含めた教育の差によって生じたものであろう。教育担当としては、できるだけ高いレベルに常識を持ってゆかなければならない訳だが、これはなかなか時間がかかりそうだ。