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会議だけで威勢のいい人にはならない
「こうすべきだ」
「こうなるべきだ」
こういう言説ほどカンタンなものはありません。
こういうことを言う人に、発言力がついてしまえば恐ろしいほどです。
例えば、これまであるサプライヤーで不良品率が高いことに対して、「不良率
は3%以下に抑えるべきだし、そのための不良分析をすべきだ」と言ったとします。
しかし、こういう人になぜ上手くいかないかを現場で見せてもほとんどの場
合わからないでしょう。
挙句の果てには「なぜ不良が多いかを考えるのが、きみたちの仕事だ」とサ
プライヤーに対して言ってしまったりします。
こういう人に限って、「現実を直視することが大切だ」と日ごろ言っているの
で始末に困ります。
本当に言うだけで問題が解決するのであれば、
1万回でも繰り返していればよいのです。
私が敬愛していたとある上司は、サプライヤーの不具合が多発しているとき
に、真っ先に現場に向かい「一緒に改善活動をさせてくれ」と言い、作業着を
着て土日返上で数ヶ月働いたそうです。しかも、自分の業務が終わった後に、です。
この上司には、未だにサプライヤー企業の中で頭が上がる人がいません。
言葉だけでなく、現場に行って汗をかき、何かを創り出すことのできる人に
かなう人はいないからです。
会議室ではなく、現場で必死になって、仕事をする。そこには感動がありま
す。そんなスタイルはもう時代遅れと言われても構わないのです。
劇的な購買になるために
現場に感動を見つけに行こう