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円安ララバイ
某機関の調査によると「円高によって悪影響のある企業」は全体の40%ほど、「円高によってさほど影響はない企業」は30%ほどだという(全部で100%にならないのは「その他」があるから)。
その機関は「やはり円高影響が広範囲だ」と報じていたけれど、私は意外に「円高によって悪影響のある企業」が少ないなと感じていた。みなさんはどう感じただろう。ただし、40%はやはり高いと言わざるをえないかもしれない。
日本は基本的に輸出立国である。だから、その現状を前提とすれば、円高は悪影響だとするのは当たり前だ。ただ、この円高について、さまざまな意見がある。
1. 日本政府のせいだ。円安に誘導せよ
2. 輸出で嘆くのがいけない。円高を利用して、どんどん輸入すればいい
3. そもそも輸出立国を見直すときだ
私は部分的にどの意見にも賛成するけれど、主たる主張は3.だった。そして、2.は「いまのうちに資源の輸入を加速せよ」とも述べてきた。
ただ、最近は考えが変わりつつある。というのも、日本の企業の方々と話しても、なかなか変わろうとしていない。やはり既存ビジネスを壊すことができない。3.はムリかもしれないと思い始めている。
とはいえ、私は日本政府だけのせいにする気にもなれない。マクロな処方箋とミクロな処方箋は常に別である。マクロな状況がどうであれ、ミクロな改善点はいくらでもあるはずだ。
そこで、私はマクロな状況を語るのをやめようと思う。もし、日本全体が凋落していたとしても、周囲が没落していたとしても、個人だけでも一企業だけでも助かる道はきっとあるはずだ。
それは何だろう。おそらく、「海外への販売」「円高を利用したビジネス」「脱日本」というところに答えはありそうだ。
私個人の試行錯誤はおってお話ししたい。