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処女作から10年、いろいろなひとにバカにされました
私は10年前に、『調達力・購買力の基礎を身につける本』を発売し
ました。いわゆる、処女作、というやつです。無事に10年目を迎え
ました。いまだに書き続けているのはありがたいことです。今年には、
調達戦略の決定版を出版するのですが、10年でここまで来たか、と
感慨深いんですね。なお、処女作のURLは下記の通りです。
http://www.future-procurement.com/jump/kiso
処女作を出版するときに「10年後に生き残ってる著者は1割だ」と
か「10年後に生き残ってる著者は5%だ」とか、さまざまな話を聞
きました。しかし、私は、そもそもこの手の話を信じていません。と
いうのも、これを発するひと自体が経験していないからです。さきほ
ど、パソコンで「10周年」と書こうとしたら、周年ではなく「執念」
と変換されました。笑いました。そのとおりだからです。
処女作を出す前、ある方と雑談していました。その際に、「本を出そ
うと思う」と話すと、その方は「商業出版なんて、絶対無理だと思う。
そんなに甘い世界じゃないと思う」といわれました。その後、私は出
版を重ね、さらに仕事を急増させていくのですが、そのときには、そ
の方は「凄いね、何も考えないほうがうまくいくんだね」といわれま
した。私は、調達・購買業務とは、他者への愛だと思っています。こ
ういうひとに愛が感じられるでしょうか。
私は、以前に働いていた会社へ、いまだに愛情を抱いています。それ
でもなかにはくだらない先輩もいます。以前には、突然、私を居酒屋
に呼び出して「本を書いているんだって? ご活躍だな」と笑い、そ
のあとに、私を無理矢理に近くの書店に連れて行って、「おおー!先
生の本は無いじゃないか! 売れてないな!」とおっしゃった方もい
ます。たぶん、こういう方は「今日は後輩をいじめてきたよ、はっは
っは」とお子さんに自慢なさると思うんですが、それも良いかもしれ
ませんね。
また、たぶん、私ほどコンテンツを作っている調達・購買関連の人間
はいないと思います。私の資料を大量に盗作したうえで、それでいて、
私のコンテンツについて細かなところが間違っているとかなんとかで
吹聴してまわる輩もいます。ほんとうに信じられませんが、そういう
のも含めて、今後もこの世の中を好きでいようと思いますよ。それに、
大半のひとたちは素晴らしく、神戸とか大阪、そして宇都宮やイギリ
スに招待してくれる先輩諸氏に囲まれています。
今後10年にバカにされても頑張ろうと思います。引き続き未来調達
研究所をよろしくお願いします。