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出張先で聞いた言葉を考えるバイヤー
「これから日本は大変だよな～キープすることはあっても、大きく伸びることはないんじゃないか？」
中国に駐在しているデンマーク人からの言葉。先日報道されたGDPで中国が日本を追い抜くという記事もあいまって、なにやら言いしれぬ不安を覚えた言葉だ。
私が目にした報道では、一人当たりのGDPでは、日本が中国の13倍とあった。確かに10倍以上の人口を抱える中国で、GDP総額が抜く、抜かれると言っているのだから、一人当たりに換算し、今の中国の様変わり事情を考えれば、問題視する報道ではないのかもしれない。でも、アジア・世界市場での日本の地位低下の足音が、いよいよ大きくなってきていると感じざるを得ないのである。
最近「私塾」に関連して、いろいろな数値を調べている。そんな中で、世界第２位の経済大国なんて呼称を虚しく感じることが多い。虚しいなんてモノじゃない。年齢的にもまだ二十年以上現役を続ける私が、二十数年というスパンで考えても、ちょっと将来を安穏には考えられない様ないろいろな仮説が、頭を巡るのである。
冒頭の言葉は、そんな自分で作らざるを得なかった仮説と結びついて、強い印象を残している。そして、最近のあるきっかけで始めた事を、真剣に前に進めなければ、と心に誓う。置かれた状況を闇雲に怖がってもしょうがない。そんな状況からどう脱却するのか？を考えること、そんなきっかけを与えてくれた偉大なる友人の存在を神様に感謝しながら、実際のアクションを進めてゆきたいと思う。冒頭の言葉が、世界の常識にならないようにするのは、我々日本人に他ならないのだ。
頑張ろっと。
