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名前を考えるバイヤー
「×××と呼んでくれ」
海外で名刺交換を行う場合、そんな言葉で自己紹介を締めくくることがある。先週の中国でも、新しく出会った人たちと、そんな会話を何度か交わした。
米国系資本の外資系だからかな~?例えば中国の人でも、アメリカ人が発音しやすい名前を持っている。Mercos, Patrick, John・・・・・・中国語で表現された名前からは、ちょっと想像つかない発音のオンパレードだ。ただ、そう呼ばれると普通にみんな応対している。呼ばれなれている感じだ。
そんな名前は個人で勝手につけるのかな~自分の好きな名前を選ぶのかな?なんて思って聞いてみると、両親が考えて名前をつけるケースが多いんだそうだ。中国人社会で生きていくだけだったら英文で読みやすい名前なんて必要ないだろう。あんなに大きな国土を持っていて、人数的には実際には英語よりも多く話されているであろう中国語という言葉を持っていても、そのような意識があることにちょっと驚いていた。
そんなことに感心していると、こんな記事を見つけた。
アルファベット名表記の国際競争力
「ミスター・ス、ミスター・ス」。 3年前、中南米地域に初めて出張に行った時、私の名前(ソ・キョンホ)がこのようにも発音されることを知った。 現地の空港やホテルで私はこのように呼ばれた。 私の姓のローマ字表記が‘Suh’であるため生じたことだ。 20年前に旅券(パスポート)を初めて作った時、英語圏の発音ばかり考慮し、特に悩むことなくこう表記したが、スペイン語圏やフランスへ行ってみると私は私でなかった。
中南米から帰ってきて以来、名刺を受けると必ずアルファベット表記を確認する習慣が生じた。 意外に多くの韓国人の名刺から悩んだ痕跡が読み取れる。 創意的な表記も多かった。 李御寧(イ・オリョン)中央日報顧問は‘Lee, O−Young’と書く。 30歳代前半の‘若者’時代にそのように表記したという。 ‘O−Young’を現行のローマ字表記原則に基づいて書いたとすれば、どれほど複雑で、外国人にとってどれほど発音が難しくなるだろうか。
何か自分だけの意味を込めたような表記も目につく。 黄永基(ファン・ヨンギ)KB金融持株会長は‘Young−Key Hwang’だ。 閉じられた門を開ける‘鍵’を連想する。 元徐相・iウォン・チョルヒ)元農協会長は‘Won,Churll Hee’。 珍しく‘チョル’に‘l’を2つも表記したのは、彼が尊敬してきたチャーチル(Churcill)英首相に対する尊敬心からだ。
英語名を使う人も多い。 KAIST(韓国科学技術院)の安哲秀(アン・チョルス)教授は‘Charles Ahn’だ。 1995年に初めて米国に留学した時、彼は‘Cheolsoo’だった。 発音に困る外国人を見て、気楽に呼べてハングルの発音にも近い名前に変えた。
英語名を別に使う人も多い。 ハングル名は中間名(ミドルネーム)のように表示したりもする。 自動車評論家のファン・スンハGEコリア専務は‘Steven(SoonHa)Hwang’と書く。 証券取引所理事長を務めたKAISTのホン・インギ(In−Kie HONG)招待教授は姓と名を区別できるよう姓を大文字で表示している。
‘Sin(罪)’‘Bum(怠け者)’のように良くない意味があったり、‘Duck(アヒル)’のように滑稽な単語を避けようという努力も見える。 新韓金融持株のチェ・ボムス(choi,buhmsoo)副社長や三逸(サムイル)会計法人の韓恕y徐早iハン・ドクチョル、Deuck−Churl Han)専務の場合だ。 しかし有名な最高経営者のうち名前の‘ソク’の字を卑語によく使われる‘Suck’と表示した人もいた。
先週、国立国語院が姓氏ローマ字表記法試案を出した。 例えばパク氏はBakに、イ氏はYiに、シン氏は‘Sin’と表記しようという内容だが、反対意見も多い。 李御寧顧問は「なぜ家族や宗親会が決めることを国が介入するのか」と主張した。 政策の実効性もない。 外交通商部はすでに旅券を作って海外に行ってきた人に対し、極めて例外的なケースを除いて英文名の訂正を認めていない。
結局、最初にアルファベット表記を決める時から慎重にしなければならないということだ。 最近は最初からアルファベット表記を考慮してハングル名を付ける親も多い。 姓がハという私の友人は息子の名前を‘イドン’とし、英文表記は‘Ethan’にした。 ‘クール’な名前だ。 家族の初めての海外旅行地を選ぶ気持ちの一部でも名前に向けて、呼びやすくグローバル時代にふさわしい子どもの名前と表記を考えてほしい。 親が子どもに残すのは何も財産だけではない。
「姓氏ローマ字表記法試案」ってスゴクないかな?国としてグローバルに生きていく為に、グローバルスタンダードと自国の名前の呼び方の溝を埋めるわけですよ。これを国がやっているところがすごいと思う。だって、これからの未来を生きていく上で、必要と判断しているからこそ、こんなアクションが取られるわけである。こんなアクションを取っている韓国国内でも賛否両論があることをこの記事でも指摘はしている。でも、国が生きながらえるための基礎的準備として、人間関係の基礎となる名前の呼び方をグローバルで考えていることに、私は素晴らしいと思うし、感動さえ覚えるのだ。
じゃぁ、自分で名前をつけようか?とも思うけど、英語での相槌よりもハードルが高い気がする。どんな名前がいいかな~でも実際
"Hi! Patrick!"
なんていわれたら、それだけでドキドキしちゃいそうだけど。