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商談会へ出席するバイヤー
ニッチな製品に対応できるサプライヤーを求めて、全国行脚の日々である(笑)
といっても、出席することそのものは別に苦ではない。日本であれば、どこへ行っても食べるものには困らないし、宿泊を伴っても数千円でとりあえず寝る場所の確保も可能だ。高速バスを利用すれば、一石二鳥、いやコストパフォーマンスを考えたら一石三鳥にもなる。
悩ましいのは、ニッチであるが故に、なかなか思い通りのサプライヤーへ出会えないことだ。毎回、出会えない考え得る理由を一つ一つつぶしているのだが、まぁ~雨後の筍がごとく、次から次へと改善点が浮かび上がってくる。
自社のニーズに合うようなサプライヤーを探している。そのニーズの伝え方が難しい。
事前に、どんな製品・サービスを求めるのか?を提出する。その内容を受注側企業の皆さんに参照していただき、脈あり!と判断した場合に面談を申し込む。当然、発注側企業にも同じような資料が事前配布されて、これは!と思う企業には面談を申し込む。
事前提出の資料は、これまでに幾度となく改良を重ねている。というのも、私が記入するフォームと、実際に配布される資料の体裁が異なっていたり、記入フォームには大きなスペースを割いて、記入を促していても、サプライヤー側が最初に参照する資料には、私としては一番力を入れた部分が割愛されていたり。毎回、そのような情報に関する行き違いが発覚する為だ。日々、商談会での新規サプライヤー開拓という高見を目指しての修行なのである。
そして、信じられないがこんな話もある。
「あぁ、それは10年前の資料なんですよ。今はですね~」
今回の商談会で実際にあった話。事前提出の資料に記載された業務内容は、10年前のものらしい。私が興味を抱いた事業は、不採算で撤退したとのこと。
こんなことを繰り返しながらも、幸いなことに過去の経験では、最低1社はポテンシャルサプライヤーを見つけることができている。もともとのきっかけはどうあっても、なんらかの縁があって、その場で話をするわけだから、何かお互いを引き合うものがあるんだろう。新規サプライヤーの開拓を「縁」というスピリチュアルな部分にのみフォーカスするのは本意ではないが、でもそんな風に感じずにはいられない。その先の、実際のビジネスにまでたどり着くのは、双方の努力が必要になるのは当然としても、である。
そして私はまた今日も商談会へ出席している。