問題点を探すバイヤー

問題点を探すバイヤー

先日の出張の目的は二つ。一つは、新規サプライヤーへの訪問で、もう一つは、ある会社の資材調達部門の問題点を探す・・・・・・そんな事をやって来た。問題点を探すと行っても、今どんな資材調達を行っているか?皆目見当がつかない状態だったので、先入観抜きにどんな状況か?をフェアーに見ることを心がけた。

問題点を探す・・・・・・そもそもそんなことできるのかな?なんて半信半疑だった。だって一介のバイヤーだし、今自分が所属する会社の資材だって満足な状態とは言い難い。皆頑張っているけど、問題山積である。そんな状態で人の家をかまっている暇あるの?なんて思ってしまうのだ。でも、まぁこれも巡り巡ってきた私の仕事と思って、前向きに対応している。

相手の会社に到着して、担当者と挨拶。どんな表情で挨拶してくるかなぁ~と思えば、一応笑っている。いかにも「あなたが来ることは面白くありません」ではなかった事に、胸をなで下ろす。でもここで油断はできない。これからが本番なのだ。

今の状況を、事前に送付したアジェンダに沿って説明してもらう。組織、構成人員、職責、資材調達戦略、現在の購入状況、重要サプライヤーの状況・・・・・・んっ?!理想論からすればいろいろな問題点は有るけど、状態としてはしっかりしているじゃない?話を聞きながら、一緒に話を聞いていた私の上司にそっとメモを渡す。

「これ、うちよりしっかりしていませんか?」

メモを見た上司は苦笑いで頷く。そして、今日は聞くだけ聞いて、どうするか?については、明日以降に話をすることにした。

そりゃ好き勝手にはいくらでも言える。でもコメントするには、相当自分を棚に上げないとできない。でも、それをすべきかどうか?ちょっと考えないといけない、と思った。その場だけを考えれば、どんどんあげられるものは棚にあげちゃって言いたいことを言うべきだ。でも・・・・・・これから一緒に仕事をしていくパートナーである。果たしてどうしたものか・・・・・・?

最終的には、準備が間に合わなかったデータがあって、その入手後に再度ディスカッションを行うことになった。今、そのデータを心待ちにすると共に、早く自分の庭をキレイにしないと~と思うのだった。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

mautic is open source marketing automation