営業とは?を考えるバイヤー 2

営業とは?を考えるバイヤー 2

私の営業時代、というより、社会人生活に大きな影響を今も与えてくれている偉大なる先輩が2名いる。その二人が好んで使っていた言葉の中に「客を騙す」というものがある。私はその「騙す」という言葉の意味を理解するのに2年以上の月日を費やしてしまった。

敢えて言うが、実際は騙していない。この場合の「騙す」とは「理解して頂く」ということだ。その場で聞いたちょっと適切でない言葉尻に反発してしまったのが2年間という時間なのだ。言葉に反発・・・・・・いや、違うかも。そんな、無茶苦茶を言う上司に反発していたのだ。

でも言葉以外の、上司の指示や、お客様への対応は、心から実直なものだった。当時の私の担当していたお客様は、比較的ワガママで、いやもう筆舌に尽くしがたいことをやっていた。でも、営業が図られる数字では、明らかにその上司の言うことが正しかった。数字が実証していた。それを認めたくない自分と戦っていたといって良い。実直さは、一分一秒でも早くお客様に回答したり、無理難題になんとか答えようとしたりといった比較的・・・・・・いうなれば、考えるよりも体で動く内容だった。当時、私は無い頭で考えたかったのかもしれない。

残念なことに、バイヤーとなってからの薫陶を受けた先輩よりも、その頃のほうが多くを学べた気がする。今でも、その頃の上司の言葉との対比で、反省することが多々ある。それくらいに今でも鮮明な光景が思い出せるほどの、激烈な日々だった。やっていることは単純で、でも激烈な印象を残す日々。これって結構刺激的だよな~と思う。そんな経験ができた私は、今更ながらに本当に幸せだと思う。

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