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尻に火がつきそうなバイヤー
景気の落ち込みは、多くのバイヤーにはチャンスとなると思っている。これまでにもそのような発言を行ってきたし、私自身もそう思い、行動に移している部分も多い。
しかし一方で、バイヤーも企業に勤務していれば、自分の労働力を売っている。この景気後退局面では、派遣切りに象徴される人員部分へメスを入れている企業も多い。年越しの「派遣村」でも、あれだけ注目されているのだから、きっとどこも似たようなアクションをとっているはずだ。
私の職場というか、会社も、ご他聞にもれることなく、この難局をどう乗り切っていくか?で、侃々諤々が続いている。そして一番簡単で、将来の事業の芽を摘みかねない人員削減へと乗り出そうとしている。幸いなことに、仕事量は世界一の自動車メーカー程には落ちていない。残業ゼロ、派遣契約の更新の取りやめ。マネージャークラスの降格・・・・・・ん?!俺のこと?と思った。
これまた幸いなことに、私のこれまでの会社人生で、自分の雇用について「大丈夫?」と真剣に心配することは無かった。どんなに業績が落ち込んでも、理不尽な内容であっても、従業員が皆同じ苦渋を味わっていた。しかし、やっぱ会社が違うと、やることも変わってくる。
「部下のいないマネージャーを、他のセクションと一緒にして・・・・・・」
部下のいないマネージャーって、俺のことじゃん!この景気の落ち込みで、採用予定も凍結され、しばらく自分一人でやらなきゃいけないとは思っていたが、自分の今の立場が危うくなる可能性へ考えが及んだことは無かった。でも、今の雇用形態なら
「君もう要らないから、辞めて」
と、それこそ今日言い渡されるかもしれない。
厳しいなぁ~自分が選んだ道だけど。そう思って前向きにがんばろうと思っている。