数量がまとまらない場合どうするか

数量がまとまらない場合どうするか

「うちの購入量じゃ今の価格が精一杯です」

バイヤーが最も言いやすい、安く買えない言い訳です。もちろん、量は少しでも多く買った方が安く買える可能性が高くなります。しかし、この言い訳は本当に説得力を持つのでしょうか。

もちろん、購入品の共通化や標準化を進めることで、購入種類を削減し、購入種類あたりの量を増やす取り組みはとても尊い取り組みです。こういった取り組みを当たり前に行なっている企業は、調達購買面での強さを持っているといえます。しかし、こういった取り組みは、調達購買部門だけで実現できず、関連部門の協力が不可欠です。

仮に関連部門の理解が得られなくても、調達購買部門だけで実現できる様々な取り組みがあります。大きな成果は期待できませんが、従来の取引条件のままで交渉を仕掛けることで、従来よりも価格を下げられます。

ただ、そんな取り組みにも限界があります。同じ手法はくり返すと効果減ります。それは、社外だけでなく、社内に対しても同じです。「うちの購入量じゃ今の価格が精一杯です」との言葉にしても、何度も使っていると「またか」との印象を受けます。サプライヤーに対しても、社内に対しても、調達購買部門は「手を変え品を変え」が必要なのです。

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