書類を考えるバイヤー

書類を考えるバイヤー

久々の元同僚との会話。夜遅くに電話したのに会社帰りって言うところが、おかれた状況の大変さ加減を物語る。今度のいつ飲む?という電話が、いつしかお互いの現状報告となっていた。

その元同僚とは、今では私の元所属部門の長になっている。市況が悪化して生産数量も激減する中で、いろいろ大変なことも多いだろうな~と思っていたけれど、本人の口からは「長」となったが故にわかることが多いなんて事が語られていた。中でも、部下の皆さんが作成する書類に関するコメントが面白かった。

「書類見てるとさぁ~わかるんだよね~書類を書いた人間がどこまで考えて書いたか?がさ。書類に正しい内容・・・・・・報告にしても、提案にしてもね。嬉しいのは、やっぱオレがわからない部分を想像して書いてくれる人だな。これは本当にありがたい」

なるほどな~と改めて思う。この元同僚は、地道にコツコツ前に進めるタイプで、ドォ~ン!と花火を挙げて話を前に進めようとする私とは、仕事のやり方のスタイルがまったく異なる。でも、同期入社で、いろいろお互いが厳しい場面を助け合った仲なので、言うことを素直に聞くことができる。

私はスピードを重視して物事を行う。例えば、出張の報告などはできるだけその日のうちにメールで関係者へ送る、とか。でも、立ち止まって考えることも重要だなと。特に、しっかり読んでくれる人が周囲にいる場合には、スピードと中味の両立、あたり前だけど、その重みを改めて知った気がしている。逆に言えば、書類の下手な人は、読んで指摘をしてくれる人が周囲にいなかったか、言われても聞く耳を持たなかったか?いずれにしても、上司だけでなく、周囲への配慮がどれほど重要か?が身にしみた。だって元同僚は、明らかにわかりやすい人の評価を高くしている。

まさに人の振り見て・・・・・・である。

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