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機を逸するバイヤー
「メール見ました?」
以前、一緒にサプライヤーを回った品質保証の担当者から声を掛けられた。会議から会議への渡り鳥だった私は「いえ~まだ見ていないんです・・・・・・」と申し訳なく言う。すると、メールを送った背景を蕩々と話しはじめた。
ちなみにサプライヤーを回ったのは3月~5月の期間。既に3ヶ月以上が経過している。メールの内容は、本人曰くやっとまとめ上げた報告書が、また上司からダメだしを食らって、修正が発生することになったとの内容。その担当者の上司曰く「ココまで遅くなったんだから、ちゃんとしたモノを出そうよ」だそうだ。
うなだれる担当者を「まぁじっくりやりましょうよ~」となだめる私。でも、確かに機を逸した間は否めない。後々の100点よりも当日の60点を目指す私は、まぁどっちの気持ちもわかるので「じっくり~」以上の言葉は掛けられなかった。
実際訪問を受けたサプライヤーだって、三ヶ月以上も経過して今更?!って思うだろうな。鉄は熱いうちに~じゃないけれども、ビジネスマンにとってすぐ!ってかなり大事。それは、相手への配慮の観点からだけでなく、自分の為にも。だって、その品証担当者だって、もう出張の事半分以上忘れているだろう。それで、あとどうやって修正するんだろ?
人のふり見て・・・・・・である。