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残業を考えるバイヤー
「派遣切り」なんて言葉に象徴される、人員の過剰感について、いろいろな言葉を聞く機会が増えている。最近身近なキーワードは「残業ゼロ」「オール定時」なんて言葉だ。
別に近視眼的に自分の任期だけを考えている経営者じゃないが、せっかくだから「残業ゼロ」=「定時間内」に自分がやらなければならない仕事をこなすにはどうすればよいか?を考えてみるべきだと思う。
私は過去に次のような働き方を経験している。
1.出勤日は飲みに行くか、終電orタクシーで帰宅する毎日。残業時間は、36協定ギリギリ。
2.自分がやる為の残業はしない。関係者との打ち合わせ等事情があるときだけ残業。
ちなみに、私は残業をすべて否定するつもりは無い。トラブルに遭遇したり、時期的に業務が集中する時は、止むを得ないだろう。業務ボリュームの山谷をある程度のレベルで吸収してくれる。しかし普通に仕事を行うのに毎日残業するってのはどうかな?と思っているのだ。それは、それを是認するマネジメント側も、実際に残業している人についてもだ。
今は労働時間の考え方もいろいろだと思うので、一概には言えないかもしれないが、例えば私の場合であれば、一日8時間は最低でも働かなければならない。その8時間を効率的に使うために、集中して業務を行った場合、はっきり言って8時間働いただけで、もうクタクタになってしまう。これは自分のキャパの問題?とも思えるが、でもじゃぁ12時間も13時間も同じ集中力を継続できる人間っているのだろうか?一年に一回この日ではない。年間200日以上である。
仕事の進め方は人それぞれだ。でもアウトプットが同じであれば、50時間残業した人よりも、定時で帰ったほうが、会社にとって、そして何より本人にとって素晴らしいことではないだろうか?
例えばルーティンワークでも、昨日5分かかったのなら、今日は4分50秒で、その次は4分40秒で、そして究極的には、前後の業務を見て、その業務そのものをなくせないか?って考えることって、一時間残って得られる残業代よりも、自分の人生という計りを使った場合、尊いと思うんだが。
残業ゼロで給料が減った~なんて思うのは、残業ありのときに貰いすぎていた、そう考えるべきだと思う。残業ゼロで創出された時間を何に使うか?そう考える方が、精神的にも前向きじゃないかな?