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法律が良くわかるようになる方法
某月某日、安全保障貿易に関する講習会に参加。法律だと「外国為替及び外国貿易法」、省令だと「輸出貿易管理令」が対象となり、特に後者が安全保障貿易の為に重要である。
国内取引オンリーのバイヤーにははっきりいって全く関係ないといっても良い法律である。ただし、輸入品の返品をしようと思ったり、海外の子会社へ国内製品を輸出する時には、知っておかなければならない。
日常管理としては、輸出しなくてはならない案件がある場合、必ずこの省令と照らし合わせて、大量破壊兵器や通常兵器に使用される恐れがないことを確認しなくてはならない。
バイヤーの立場では、なかなか自分たちでそれをやることは難しいから、購入品については、メーカーに判定を依頼し、書面を交付してもらうことになる。しかし、書面をもらって安心してはならず、メーカーが間違ってOKとしていたものを、輸出してしまえば、輸出した会社の責任となってしまう。
問題が発覚した場合、逮捕されることもある恐ろしい法律であるから、知っておかなければならないのではあるが、この省令、実に解りづらい。最後には講師ですら、「法律は読む人のためではなく、作る人のためにあるのです。」と言ってしまうほどである。
さて、法律が良くわかるようになる方法だが、こいつは独特の言い回しに慣れるまで、とにかく読み込むしかない。法律は、解りやすくは書かれていないが、解釈の違いが生じないようには配慮している。何度も読めば解るはずなのだ。解説書などを購入するのも一つの手だが、キチンと全文を理解しないで、解説書だけで済ますのはあまりにも危険である。
それにしても、法律にでてくる言い回しと、若者の話している口語とはもはや同一言語とは思えない。ここまで世の中から乖離してしまっている表現は、せめて新しい法律をつくる時には使わないようにできないものか。