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真の「安さ」を追い求めるバイヤー
バイヤーが追い求めるものはQCDのバランス・・・・・・なんていいつつ、結局は「安さ」なのではないか?と思う。魅力的だけでも、納期を確保するだけでもダメ。魅力的で、納期も確保しつつ、それでいて「安い」製品を買ってくるのがバイヤーの役目だと思っている。
でも「安さ」とは何だろう?と考える。
例えば昨日ブログに書いた、コーヒーメーカーを買ったこと。冷静に買うまでを振り返れば、最後に買った量販店は、私の自宅から十数キロ離れている。車で行ったので、ガソリン代モロモロも購入に伴って発生した費用も含めて評価すべきだ、といわれると、どうなのか?いろいろ探して、ちょっと一服と立ち寄ったスタバのカフェラテだって、家からネットを使った通信販売を利用すれば、自分でそれこそコーヒーを淹れたろう。
そういうことを考えると「最終的に安かったの?」と思わなくも無い。
しかし私は、そう思わない。これは、バイヤーが行う業務上の「買う」と、個人で行う「買う」の相容れない部分だからだ。
再びコーヒーメーカー。私は今回の買い物で得た製品で「満足」を手に入れている。おいしいコーヒーが飲めた♪というものだ。今までのコーヒーメーカーでは、保温とは名ばかりで、30分もすると煮立った「元コーヒー」となってしまっていたものが、新しいものでは魔法瓶で保温される。30分程度であれば淹れたてに近い鮮度が保たれる。これは今までになかった価値となるのだ。
業務上での「買う」場合、買ったものから直接「満足」を得ることってあるだろうか?まぁ自分で使用しないので、満足を得ることもできないのである。しかし、実際にモノづくりを行う人や、最終的に使用するユーザーに思いを馳せ、製造過程や、仕様段階での「満足」を得ることは、当然意識しなければならないと思っている。
では、他人の得る「満足」に、バイヤーはどう貢献すべきなのか?
これが今の時代のニーズでは「安さ」なのかな?とも思う。ただ見積書や請求書の書類上での数値の低さでなく、付随して発生する費用、トータルコストなんていうが、そういうことも考えながら「安さ」そのものを追求することに、バイヤーがバイヤーたる価値があるのではないか?と思っている。そして私はそんなバイヤー業務の中に、モノを買うことで得られる「喜び」を得たいと思っている。こう書いてみると、これって相当難しいかも~と思うが、でも難しいから挑戦することに価値があるし、価値を得るために達成したいとも思うのだ。