知識とスキルと実務

知識とスキルと実務

先日、購買の資格制度が出来、それを受験する機会があった。受験準備のために電話帳程もあるテキストを勉強しなくてはならない。
幸い読んでみると、既にバイヤーとしての職務上身につけていた知識や、システム導入の時に身につけていた知識などが結構あり、全くの新しい知識ばかりではなかったため、予想よりもかなり短時間で済んだ。しかしながら試験結果はあまり褒められたものではなさそうである。(まだ最終結果は返ってきていない。)
このテキストは非常に良く出来ていて、バイヤーの教科書としては文句なしにお薦めなのだが、あくまで知識の習得が狙いである。実務につなげるためには、バイヤー個人のスキル習得にまで持ってゆくための、別の教育手段を考えないとならない。大体、会社での業務レベルがテキスト並みになっていないケースも多く、このままだと資格不要論が出かねない。
考えた結果、結局そこの部分は手作りでやることにして、企画を練り、教材作りを始めた。教科書があれば学校の先生ができる訳ではなく、教室運営や授業計画を作り、補助教材を用意して生徒の伸度を見てゆかなければならないのと同じである。
やっぱりここは人に頼ってはいけないところだ。

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