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第1章 座談会 4.● 部品で萌えるバイヤー①
坂口 小売業系のバイヤーは、話を聞くと面白い。売る方に直結しているのって、喜びが感じられて良いですよね
藤野 そうですね……
坂口 倉庫に収めて終わりじゃないもんね
斎藤 如何にして納期通りに……品質良品で……
坂口 如何にして生産管理のオヤジをかわすか……じゃないからね……
斎藤 たまに町中で自分がかっている製品を見たときは嬉しいけど、余りそういう機会がない……
中広 まだましな方ですよね、見たことがないから……
坂口 会社が客だと、見にくい
鈴木 ただ工場の中にある部品を見るだけで……この部品全てをバイヤーが買ったのだ……と思うと、ちょっとすごいと思う。この部品も、この設備も……って。売る喜びじゃないけど……
藤野 これだけのものを調達しているって感じ……
鈴木 そういうのはある
藤野 何アイテム??? どういう???
坂口 売上げの6割が購入品費としたら、そりゃもうとてつもない……と思うし、入社して何ヶ月の人間が、何千万円って発注していて良いのかな? という感覚はあった
斎藤 それはそうですね、あいつにこういう金額を動かせるのだ……みたいな
鈴木 入社して直ぐはバイヤーしない方が良い?
坂口 とある化粧品メーカーは入社して直ぐの人間をバイヤーにはしない
鈴木 勘違いしやすい、自分の父親みたいな人が頭下げたりするから……そういう人、居ますよね?
りょうま うん……普通だったらあり得ない相手に、何やってんだ? とか持ってこい! とかね
鈴木 建前上はお客だから挨拶しているけど……全員じゃないですよ。営業とか、色々な部署を経験してやった方が良いと思う。
鈴木 いきなり資材だと勘違いしやすい すごいじゃん、おれってみたいな。
斎藤 営業を経験してやるのは、営業マンも大事にするし良いかもしれないけど、そういうケースはうちの会社ではない
りょうま 今の話題だと、片平さんが「ありがとうという感謝の言葉」を挙げているのだけど、そういうバイヤーは感謝の言葉を言わない
鈴木 そうですよね、勘違いしちゃうバイヤーになると
斎藤 ありがとうって言えって良く指導される。高飛車になっているつもりはないけど……感謝してよって言われた。いつ何時その人が助けてくれるかわからないから、男の人の言い方だと貸しを作って後で貸しを返して貰う。相手のがんばりをくみ取ってあげられるかっていつも考える。片平さんは、サプライヤーさんにありがとうって言われたの?
片平 サプライヤーさんだったり、社内の人だったり……全般的に……エピソード毎に、ありがとうって言葉で終われると、凄く幸せな気持ちになる
坂口 仕事が終わったことがあまりない
一同 笑