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第1章 座談会 6.●感動するバイヤー①
りょうま それでは中広さん
中広 ものづくりを知ったこと、日常手に触れているモノが、どっからきたか?とか、もともとなんだったのか?てことがわからなかったので、バイヤーやって、メーカーを見に行って、もとの姿を見たときの感動が一番大きい。
藤野 それは私もすごい思います。できているモノを扱っているので、工場へ行ったりすると、凄く感動する。こういう風にできているんだって、ものづくりの素晴らしさに感動する。
中広 入社して今でも感動する
坂口 それ、絶対忘れない方が良いですよ。入社して5年も経つと、伝票右から左に流す人ばっかりになるから。
中広 バイヤーだからこういう事わかるんだなって。
坂口 教えて貰えますしね
中広 学校の時より……大学の時より勉強できたって感じがする。
斎藤 すごい……で、他人から言われた一言は?
中広 何だろう……バイヤーに向いているねって言われたときかな。
斎藤 それ、嬉しいよね~ 私言われたこと無い
坂口 それ先輩から言われたの?
中広 他部門の上司です
斎藤 どこが向いるって言われたの?
中広 私もよくわからない……雑談の中で、「へぇ~そういう考え方もあるんだ、(そんな風に考えられるのは)バイヤーに向いているね」って言われたんです
藤野 バイヤーの適正って言うか、こういう人が向いているってあるんですか?
斎藤 向いているかどうかって、自分ではわからない
藤野 像っていうか、きっとこういう人は、向いているんだろうなって……、なんかそういうのってあるんですかね?
斎藤 どんな風に思いますか?
藤野 私……小売業の場合は、あるものを買ってきて、だからって自分で売る訳じゃないし、間に入るわけだから、しゃべれる人。聞いてしゃべれる人。
斎藤 聞けて、しゃべれる人?どんなことが聞けて、どんなことがしゃべれる人?
藤野 商品の素晴らしさであったり、こういう理由でこういうすてきな商品を売ります、だから、販売する皆さんはこういう売り方をしてください、こういうアプローチをしてください、こういう見せ方をしてくださいっていうことを伝えたりする。中には、実際に販売を経験した人がバイヤーで引き抜かれるってケースが結構多いのですけど、多少間違っている……えっ?!言うことがあっても、とにかくしゃべれる人。臆せずにしゃべれる人。っていう観点で、呼ばれる人が多い。
斎藤 しゃべれる人ね……
坂口 う~ん……
鈴木 しゃべれないよりはしゃべれる方が良い……
藤野 しゃべれなかったら、多分仕事にならない。小売りの場合はそう感じます。
りょうま 臆せずしゃべれるってのは、サプライヤーに対してだけでなく?
藤野 そうですね、全ての間に入る立場だから……要は、伝え方が、上手い下手は個人差があると思うのですけど、しゃべれなかったら始まらない。
りょうま 相手から何かを引き出す為にしゃべる?
藤野 そうですね。
斎藤 私は、今自分ができていないけど、人に気持ちが汲める人。バイヤーに関係なくて、仕事していくには必要なのですけど、設計者にしろ、どんな立場の人にしろ、相手の気持ちが汲める人……かな?だから、しゃべれなくても聞けて、信頼されればいい気がするのですよ。この人だったら守ってくれる、この人だったら、ぼくの苦労をわかってくれるってサプライヤーさんに思われて、なおかつ信頼できる、嘘を言ってない……駆け引きじゃないですか? 値段にしても、納期にしても。本当はぎりぎりここまで待てるにしても、でも私はたいがいギリギリの納期を言ったりする。いかにして、相手に嘘をついてやらせる……って部分もあるじゃないですか? そういう中でも、なんだろうな……この人絶対嘘ついているなってわかっていながら、バイヤーもサプライヤーも仕事をしている気がするんですよ。男の人は。そういうのじゃなくて、信頼できる人。べらべら口八丁で、信用されない人よりは、そんな気がしている。