第1章 座談会 6.●感動するバイヤー②

第1章 座談会 6.●感動するバイヤー②

鈴木 うちの会社は大きいから……社内調整ができる、社内に強い人。なんかね……資材に異動してきたときに言われたのが、社内の全ての人がサプライヤーを「バカヤロー」って責めても、最後はサプライヤーを守れるバイヤーになりなさい……って言われて、社内がサプライヤーを叩くのを、一緒に叩いちゃダメと。サプライヤーが必死にやっていても、納期を守れないときがあって、それを資材も社内の他の関連部門と一緒に攻めちゃダメだから、現状を社内に向かってちゃんと説明できて、社内がバカちんなことを言っているときに、それに闘える人。強い人

斎藤 結構サプライヤー側になるのですね。社内の他部門は、サプライヤーにバカヤローって言わない気がするけど。資材にはバカヤローって言うけど。

鈴木 うちは違う……変な意味、大企業だから?上からの立場でサプライヤーにモノを言うときがあるから、守ってあげられる人。殿様みたいなところがあるから……

片平 よってたかって言われて……これは守らなきゃって。

鈴木 そうそう、社内の変な軋轢に闘える人

中広 問題はあるけれども、そこへ発注したのはそれなりに理由もあって……それを言い返せる。

鈴木 無理な納期設定とか……

中広 過剰品質とか

鈴木 そもそも普通じ作れない仕様ってことを、声を大きくして……怒られるかもしれないけど、社内に向かって言える人。うちの会社だからかなぁ~大企業だからかな?

坂口 いやいや、良くある話だよ。

斎藤 バイヤーがなんでそんなサプライヤーを選んだのだよ?って言われているだけ?

鈴木 それに対しても、ちゃんと理由を、自信を持って言い返せるバイヤー

斎藤 私は、社内から「なんでこの納期で入れられないんだ?」「なんでこの品質ができないんだ」「ちゃんとやれっ!」って、サプライヤーに言えよって指導される。

鈴木 それを言われて、社内に「すいません……」って言うだけじゃ、むかつくじゃないですか。バイヤーとして。

斎藤 あー……

鈴木 そんなもの、なんとかしますよって……私見栄っ張りだから。自分でいってしまう

中広 他部門が良く怒っていますよね

鈴木 それを一緒に怒っていたらダメかな……って

坂口 社内からは100点を要求されるけど、実際は70点しか取れないのが普通。でも、残りの30点を埋めろと社内は要求してくる。このとき、「70点が世の中の常識ですよ!」と言い返せるロジックと精神性を持っているかって話でしょ?

鈴木 そうそう。社内に対して良い顔しかできない人だったら、それは言えない。例えば、上に弱いとか。それを言って、多少社内から叩かれても、がんばれる!って人がバイヤーに向いている。

藤野 状況を読んで……本筋はこれでしょ?こうあるべきでしょって言うことも必要

鈴木 まぁ……あんまり正論ばっかりでも困るけど。

坂口 一部の電機業界では、毎年30%下げろってむちゃくちゃなことを言うけれども、理屈で考えたらできない。できないのを頭が良くてできないと正直に言っても仕方ないので……それはもう無理を承知で言う鈍感力はあると思う。

鈴木 あぁ……頭が良いのを生かして、できたように見せかける?

坂口 偽造力。時にはね、30%安くしたって事を偽造して社内に伝えても良いと思うのですよ。説得性を持って言うことができれば。

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