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第1章 座談会 7.バイヤーの怒りと、ちょっとしたラッキー①
りょうま それでは次に、どんなサプライヤーに腹を立てるか? で、藤野さん、斎藤さん、片平さん、鈴木さんがほぼ同じ答えなのです。それは「約束を破るサプライヤー」ということ
一同 笑
りょうま そんなにサプライヤーって約束破るのですか?
片平 できない約束をさせる資材が悪いのかな?って思います。
鈴木 素直
坂口 男性社会だから? 上司は、より上の命令を受けなきゃいけないから、それが下に降りてくるときには、とんでもない無理なことになっていく。従順な犬みたいな男は、「そうですね~」とか言って、それがそのままサプライヤーに投げられるという状況かもしれない。私の何歳か下に女性がいて、すごく理論的に話すんですよ。間違ったことは全部受けない。でも、矛盾するけれど、結果から言うと、多少無理を受けるバイヤーの方が、最終的にはコスト的にも安く買っていたり、納期も短くしていたりする。そこが凄くむずかしい。これはハードル高すぎて絶対に無理って内容でも、承知で受けて必死になってやっているヤツの方が良い結果出していたりするもんね。
鈴木 バランスですよね。
りょうま どんな風に約束って破られるのですか?片平さんが具体的に「時間にルーズなサプライヤー」って言っているけど。
片平 多分……アンケートを回答する時に、大きな遅れがあって、その気持ちのままに書いた……
坂口 女性だから低く見られるって事は、無いのでしょ?
片平 多少はあるかもしれない。鍛造業界は男の世界なので……
坂口 町工場のオヤジの世界
片平 そうなのです。10人くらいの規模のサプライヤーとも取引がある。でも……女性だから得している部分も多いかもしれない。
坂口 例えば?
片平 私は女性だからってわけでは無いのですが、すごく礼儀正しくしようとしている。言葉遣いも気をつけますし、100%相手が悪いとわかっているときも、絶対にそれを攻めずに流せるようにして、そうすると社長さんともたいがい良い関係ができる。すぐ謝るし、ありがとうも頻繁に言う。そういうことで少しずつ信用されているかなと思う。
斎藤 誰かもそういっていた……女性だから得する事が多い
鈴木 そう思って仕事する方が楽しい
片平 そう、楽しい
鈴木 女性だからラッキーって。なんかむかつくって思えばむかつくから。飴貰ってラッキーとか。女性だからって理由で少し下げて……ってこともあるから。
斎藤 女性だからって下げてくれるのがすごい
鈴木 そんな頻繁じゃない。例えば……子供ができたときとか。おめでとう!って、コスト低減を積んで貰って。そういうちょっとしたラッキーが多いと思う。