簡単に考えること

簡単に考えること

世の中、すでに結構夏休みモードですね。今日、たまたま連絡したサプライヤーでは、一足早い夏休みってことでお休み。そんな中で、他部門からの要請であるサプライヤー・・・海外メーカーなのだが、仲介先を変更して欲しいと他部門から依頼を受けた。

もともと仲介していた先をE社としよう。なかなか納期管理の難しい製品で、これまでに何度も納期トラブルを起こしている。そんな状況に端を発して、お客様に謝り疲れた営業サイドから・・・別のA社に仲介先を変えて欲しいとの依頼なのである。理由は、これまで手数料を払っても満足に行われなかった納期管理をE社からA社へ変更して行わせようというもの。私自身には出席依頼の無かった打合せで話が出たらしく、同僚の一人が素直に聞いて、私に報告してくれたのである。
納期が守られない要因は・・・いろいろあるが、発注見通しの提示方法に問題があるのも大きい。過去にも同じ問題が起こり、情報提示の方法は整備した。すると当方から提供する情報の精度が悪く、ある時期は在庫の山になったり、その後はいきなり必要数量に対してシュートしたり・・・。そんな繰り返しなのである。見通し数量はジェットコースター状態で上がったり下がったり・・・ある範囲でのリスクはシェア可能であるが、そんなレベルではない。我々の問題だけでなく、当然サプライヤー側にも問題があると思われるものの、自分にも非がある中で相手に非を徹底的に改善させることなどできようか?外面では「ハイハイ」というかもしれないが、実行の伴わない返事などこれほど虚しいモノはないと思っている。バイヤーとしてそんな気持ちにはなりたくない。
売買に絡む契約事で問題が発生した場合は、大抵の場合一方の当事者だけでなく、双方に何らかの問題があってそのお互いの問題点が絡み合って事を大きくしていくものと考えている。間に入る会社を変えたところで、両当事者の問題に踏み込まなければ本質的な改善には行き着かない。事の解決は簡単ではないのである。問題発生に際して、事を単純化していくつかの小さな問題を一つ一つ解決していくのは重要であるが、深く立ち入ることなく簡単に解決しようとする姿勢は決して持ちたくない。なぜなら、解決しないから・・・単純である。
なんとかしよう、と思っている。でないと、結局お客様に迷惑をかけることになるからである。

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