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絶望購買にもってこいの夜(2)
変える、ということはほとんどの場合苦痛を伴う。
それが巨大利権の場合はなおさらだろう。
それを変えようとするにはとんでもない面倒くささをも伴う。「そんなに面倒なんだったら、変わんないでもいいや」と言ってしまうほどのどうしようもなさを持って。
そういうときにこそ、「そりゃ、断られる時だってあるさ」と答えておこう。
こういうときに有効な疑問文は、この二つである。
「どういうことができれば、そのプランは通りますか?」
「それが実現できないって本当ですか?」
世の中がひっくり返っても実現不可能なことなど、究極的にはない。
では、どのようなときにその制約条件が解かれ物事が可能となるのか。
そして、それまで実現不可能と思われていた「常識」は本当なのか?
そういうことをしらみつぶしに消去してゆく「しつこさ」こそが必要なのだ。
それを人は愚直と言う。それを人はひたむきと言う。それを人は馬鹿という。
その馬鹿を認めない企業が、現在でも巨額の富をサプライヤーにもたらし続けている事実からは目をそむけない方がよいだろう。
現状の追随とはときとして、現状への無批判な盲信だけに留まらず、足元の崩壊にいつの間にかつながっているからだ。
・・・・
これまで当たり前と思っていたことをひっくり返してくれる人の意見を大切にする。
そして、一見馬鹿げたことの現実可能性を、真面目に論じてみる。このことこそが大事なのだ。
若者の突飛な発想とは、未熟さの裏返しではあるが、それにしてもそれをむげに扱うことしかできな組織に若者の離職を止めることはできないだろう。いや、若者よ、すぐにそんな職場は辞めろ。
変わらないことは難しい。でも、変わり続けることはより難しい。
それまでの利益構造を変えることは難しい、でもやらなければいけない。
そして、最後に問うべきはあなたの覚悟である。
変わり続けることはできるか、そして、自己を否定し続けることができるかということを。
それができなければ、絶望購買の道しか残ってはいない。
「バイヤーは常識を吹き飛ばせ!!」