- ホーム>
- 最強の調達・購買スキルアップ講座>
- 見えないバカを見つける
見えないバカを見つける
「なんて下らないことをしているんだ」
あなたが会社に入ったそのときは、このような感想を持ったはずです。無意
味なコストダウン報告や、全然改善につながらない品質評価、コストが下がっ
てもいないのに報告だけ立派な人。
もちろん、加齢とともにその大切さに気づく仕事もたくさんあります。しか
し、ほとんどはその仕事の「意味のなさ」を忘却させているだけです。
どんなに立派な報告や資料も、意味がなければ行う必要はありません。長期
的に見ても収益や原価改善につながらない業務は止めるべきです。
普通のバカは、役に立たない資料を作っていると周囲からすぐに気づかれま
す。この場合はすぐに淘汰されていくでしょう。
でも、やっかいなのが巧妙なバカです。巧妙なバカの仕事は一見、無駄なよ
うに見えず、むしろ有益なように周囲に思わせます。
なかなか見抜くのは難しいのですが、いくつか見抜く方法もあります。
まずは「コスト改善プロジェクト」という形であったり「発注業務円滑化フ
ロー」などというよくありがちな言葉を並べているものは注意が必要です。次
に、エクセルかパワーポイントで 3時間では作れないような資料が出てきたと
きには決定的になります。
ほとんどが、目的のためでなくルールを作るだけか、そのルールを遵守させ
ることだけが自己目的化していきます。
しかし、ほとんどの人はそういう環境に慣れきっているため、ときには加担
してしまったりもします。
会社とは不要な人にも何かをやらせないといけないのですから、それにも意
味がない訳ではありませんが、少なくとも自分の業務が「本当に原価改善につ
ながっているか」を自答する余裕は持つべきです。
劇的な購買になるために
自分の仕事は意味がないかもしれないと自問しよう