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調達の仕事は、凡人０点、とがったひと１００点
学生時代であれば答えは一つです。そして、学生時代のテストでの最善策は、「わかるものから解いていく」というもの。だって、10点の問題に拘泥するよりも、わかる問題を解いたほうが良いですからね。点数が上がります。
でも、社会に出たらそうではありません。学生時代は問題によって得点は数倍程度しか変わりません。でも、社会人は問題によって数千倍の違いが出るのです。どういうことか。それは、他の誰も解けない問題を、あなたがじっくり考えて解けば、その価値は何千倍にもなるという意味です。
つまり一つの問題に集中して、他の問題が解けなくても、辻褄が合うのです。調達・購買に関していえばどうでしょうか？ 事務的な作業がてんでダメでも、価格査定のプロフェッショナルになれば、通常社員よりも何千倍の価値になるでしょう。あるいは中国の税法に詳しく、中国輸入のプロになれば、誰だってあなたに大金を払うでしょう。私は社会人になるとは、一点集中の逆転を体現することだと思うのです。
ところで、あなたの一点集中的「凄さ」は何でしょうか？ あるいは何を伸ばそうとしているでしょうか。伸ばそうと思うことなしに進化はありえません。
