購買ネットワーク会へ出席するバイヤー

購買ネットワーク会へ出席するバイヤー

先週のシルバーウィークの影響なのか、せっかくのネタを書き忘れていることに反省!ちょっとタイミングを逸した感があるものの、先々週の土曜日に、第二十二回の購買ネットワーク会が開催!その報告です。

5連休の初日なので、もしかしたらあんまり集まらないかも……なんて心配もありましたが、まったくの杞憂となるくらいの盛況ぶり。ご参加頂いた皆様、ほんとうにありがとうございました。

今回の内容は、初!のスペシャルトークとケーススタディの連動企画!ということでしたが、いったい何が連動していたんだろう?といまさら思う。というのも、今回のスペシャルトークは、僭越ながら私が担当させて頂き、思っていることを好き勝手にお話させて頂いた。一応ケーススタディの作者の方とは、事前に連絡をとっていたのですけど……まぁいいか。

お話の内容は、世にある購買本について。日本で出版されている資材調達・購買本について、いろいろと思うところを話させてもらったわけです。私にとっても、今回がとてもよいきっかけになって、今まで読みっぱなしになっていた本を読み直すことができた有意義なスペシャルトークでした。読み返していて思ったことは次の二点です。

1.購買本少なすぎ!

売る側の本と、買う側の本を、それぞれのキーワードで、Amazonで検索してみると、その差は歴然としている。圧倒的に売る側のノウハウを語る本が多いのだ。量質転化の法則から考えると、日本では売り手の方が多くのノウハウを持ち、故に優れていると言える。それくらいに本の数は少ない。売る人間と買う人間の絶対的人数的な差が、本の出版数の差ほどにあるとは思えない。問題は、買う側のノウハウが暗黙知で、表に出ていないだけなのか、ほんとうにノウハウが無くて営業天国なのか、だ。ただ、こういった購買ネットワーク会といった活動や、最近出版されている本を見ると、まさに今、営業優位の状況から変化しつつあるといってよい。

2.理想と現実

3つ例を掲示して、本に記載されている内容を検証した。検証方法としては、インタビューと、出席者の皆様への質問、そしてケーススタディだ。これは今回のコンテンツのポイントなので、多くは書かない。キーワードは、官僚たちの夏である。

そして最後に私が、ほんとうに僭越ながら私ごときが、本の読み方を ?本の選び方 ?本の使い方としてお話した。

?本の選び方

・大きな本屋へ行く

私は休日の大きな楽しみの一つに、大きな書店へ行くことがある。そこで、いろいろなテーマの売り場を歩きながら、気になった本を手にとって行く。大きな書店といっても、日本で出版されている本すべては網羅できないが、より面白い本への出会いの可能性が高まると思っている。

・興味ない本のコーナーで、興味あるキーワードを見つける

私が興味ある分野と言えば、資材調達、購買、バイヤー、海外調達、警察小説、80年代、スキー、自転車、脳、文房具、HACKS……だけれども、これ以外のまったく興味の無いコーナーにも足を運ぶ。そこで、これらのキーワードを探してみると、思わぬ出会いがあるのである。

例えばこの本、題名からは想像できないけど、サプライヤーとのリレーションを書いている部分もあるのです。

遠距離交際と近所づきあい 成功する組織ネットワーク戦略 [単行本]
西口 敏宏 (著)

・尊敬する人を100%信じてみる

いろいろな人が書評をブログに載せている。書評を読んでみて、本を読んだ気になってみるのも良いし、気になる内容があったら実際に買ってみるなんてこともやっている。これ、感性の合う人とめぐり合うと、面白い本にめぐり合う確率が断然上がります。ちなみに、ある方の書評ブログで興味をもった本は、読破率100%、それも買った日に読了し、さらに読み返すものばかりです。

?本の使い方

・買って読む

私は、本は買うべきだと思っている。著者の出版への努力に経緯を表して、買うべきである。実際に本を書いている人の手間と時間を、読みだけで追体験できるという価値を考えれば、非常にリターンの大きな投資といえる。

・持ち歩く

通勤の際の電車のホームやバス停を見ると、携帯電話の画面を見ている人が本当に多い。最近では新聞記事も見ることができるので、そんな人も多いんだろう。ただ、もし買った本があるなら、満員電車で読む必要はないが、持ち歩くべきだと思う。気になったらパラパラめくるだけでも良いし、時間があればもちろん読んでも良い。是非、買ったことを実感するためにも、持ち歩いて自分の目に触れる機会を増やすべきだと思う。

・無理に読み終えない

面白くないと思ったら、読み終えない。これ、読書の継続には絶対欠かせない。目次を読んで、興味ある部分を読むって読み方でも良い。とにかく、一ページから最後まで読み終えることに然程大きな価値は無いと思うべきだ。自分に必要な箇所は、数百ページの中のほんの一ページかもしれない。でもその一ページに書いてあることで、人生が変わる事だってある。それが読書の醍醐味だと思うのだ。

・内容を口にする

読書の一番手っ取り早い効果だ。受け売りでもいいから話す。これで記憶に残るかもしれないし、話すことで新たな問題意識が生まれるかもしれない。自分の頭の中で考えてもいいが、話をしたことでその相手からプチ尊敬を得られるかもしれない。そんな偶然も話してみないとわからないのだ。

と、こんなネットワーク会でした。

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