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購買戦略をどう立てるか(1)
「バイヤーをいじめて救急車を呼ぼう」
だいぶ前のこと。
救急車がきたことがある。
目的は、同じ職場の人を運ぶためだ。
私は、そのとき初めて音の鳴らない救急車を見た。
あるバイヤーは、仕事の途中ばったりと倒れてしまった。
その人は、営業職からの異動組だったのだが、常々「忙しい。忙しい」と言っていた。
そして、同時に「ああ、営業の方がよかったなぁ」と言っていた。
・・・・
営業よりも、購買の方が楽だと思っている人がたくさんいる。
それは間違いではない。
ただし、バイヤーになった瞬間に、急にストレスを感じたり、体調を悪くしたり、ついには倒れてしまう人はたくさんいる。
あえていうと、営業戦略は要らないが、購買戦略は要るからだ。営業は「いくら売ることができた」という事実だけでいいのだが、購買は「なぜそこから買うべきか」という理由をいつも持っていないといけないからだ。
納期もある、品質もある。
このサプライヤーから買うのが本当に最適だったのか?
もっとベターな取引先があるのではないか?
そして、重荷のごとく降りてくる、「納期絶対」と「コスト絶対」。
そこには、「いやぁサプライヤーさんの責任ですよ」というコトバは通用しない。
それらを一人で背負っているうちに、わけがわからなくなり、周りが自分をいじめている気もしてくる。
ある人に言わせれば、バイヤーなんて潰すのは簡単なのだ。
だから、こうなってしまうのだ。
「バイヤーをいじめて救急車を呼ぼう」