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重課主義と個人主義(2)
「よくそんなにたくさん活動することができますね」と言われることがあるが、それはインプットを過剰にしているからである。
インプットが過剰ならば、どうしてもアウトプットも過剰にせざるを得ない。
「よくたくさんアイディアが思い浮かびますね」という質問には、「そりゃずっと考え続けていますから。20時間でも考えれば何らかのアイディア出ますよ」と言うしかない。
若いバイヤーに必要なのは、過大過剰な業務の山にあえてとび込む勇気と、その苦闘と失敗のなかから自己の枠の越境に挑戦し、長い時間をかけて業務の改善を図ってゆく創意工夫だ、と私は思う。
仕事で自分の地位を確立するためには、(1)独創的なアイディア (2)異常な量 (3)画期的な業績 のどれかが必要であり、私のような凡人は(2)しかないからだ。
単なる凡人が(2)だけで目立つことができるとはかなり幸せなことである。
おそらく仕事を一時的な金銭的報酬を得る手段としてしか感じられない人には理解ができないだろう。
また、突き抜けた苦しみい経験が、将来より大きな金銭的報酬になって戻ってくるなど、なおさら想像がつかないだろう。
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異常な仕事量を通じておのれを知る、とは社会を見る目を研ぎ澄ますということに他ならない。
莫大な量の経験とは、それだけ多く社会と関わる、ということと同義である。
2006年の活動を通じて、各社の購買部門がどれだけ社内で存在感を増したかは知らぬ。
存在感を増す、ということはファーストステップではあるものの、ゴールではもちろんない。
各バイヤーがおのれの基本特性を最大限に活かし突き進み、それが集団のパワーとして化けたとき。
それこそ購買部は使える部ではなく、使って当然の「環境」になるだろう。
2007年、より多くの賛同者を期待して。
「バイヤーは「環境」になってみろ!!」