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集中購買のデメリット
メリットの裏には必ずデメリットが存在します。集中購買にもデメリットは存在します。集中購買のデメリットとは、どんなものでしょうか。もっとも典型的なデメリットとは、集中購買をおこなう際の情報管理の場面で顕在化します。
以前のこのブログでも触れていますが、何を集中させたのかによって、発生するデメリットは異なってきます。まずは、自社の購買窓口を一つに集中させ、購買量を増やす取り組みのデメリット。
この場合、集中化の過程で、窓口から外れた担当者が存在します。購入窓口と、購入する場所が違ってきます。そもそも、窓口を一つにまとめるだけでは、サプライヤー側の得られるメリットが少ないという問題があります。したがって、さらにプラスαの集中化に取り組まないと、期待するメリットを得ることは難しくなります。
また、集中化したことで担当からはずれた調達購買担当者が必ず存在します。単純に本社組織への集中化といった取り組みの場合、本社の窓口を担当するバイヤーは、他の元窓口をしていたバイヤーよりも高いスキルを持って、高い次元での結果を残さなければなりません。自社にとってのメリットを、これまで窓口を行なっていた担当者にも納得を得られる圧倒的な結果が、集中化した窓口の担当者に課せられるのです。
集中化した結果の購入量に極度に依存して交渉によって引き出されるメリットは、誰でも同じように得られます。これが、社内的な軋轢を生み、一枚岩で対処しなければならないサプライヤーに対して隙を生むことになる可能性を軽視してはならないのです。