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響く坂本龍馬の言葉
「世の中の人は、なんとも言わば言え、わが為すことは、我のみぞ知る」
これは、坂本龍馬が19歳のときに詠んだ詩です。
坂本龍馬の19歳といえば1853年。土佐で小栗流の免許皆伝を授与され、武芸修行のために江戸へと出立した頃です。折しもその年の7月、ペリーが浦賀に来航します。
当時、坂本龍馬は、今語られるほどの影響力を持っていない時期です。しかし、このタイミングで江戸へ武芸修行に出るところが、単なる偶然とはいえ、坂本龍馬の後の活躍を予感させますね。
幼少期から少年時代の坂本龍馬は、実母を労咳で亡くし、少し変わり者ととして過ごしました。この言葉が語られるとき、坂本龍馬の強い信念を想起するとのコメントが多いです。しかし、すこし変わったと評される自分へのエールとも考えられます。私は、こういった詩を詠んで、自分を鼓舞するか慰める姿を想像してしまいます。とても、当時の境遇を表している人間くさい詩だと思うのです。