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1日目⑥
この話は示唆に富むところが多い。たいていグラスに水が注がれたとき、つまり、
お金持が入ってきたときにお金をたくさん使う人がいる。企業だって同じことだ。
バブルの時、いかにムダ金が投資されたかを記憶している人は多いだろう。だけど
結局は何も残らなかった。バブルの時代から成長続けている企業はムダ金を使わず、
ずっと愚直に必要なものだけを最小限買ってきたところばかりだ。グラスに水が注
がれているときも、必要以上は飲まない。いや、飲みたくなっても、本当に飲んで
いい量を常に考え、少しずつ飲み、節約し、支出を最小限に抑えたところだけが生
き残っているのだ。
どんなエリートサラリーマンだって、キャバクラに行っていい女に貢ぎ続ければ、
いつか破綻の時が来る。そんな当たり前のことが忘れ去られているのだ。だからも
っと仕入れ部門が注目されなければいけない。
これは今までの時代以上に重要になってくる観点だろう。極端な仮定だが、仕入
れがゼロだった場合、その企業にもたらされる利益はもの凄いことになる。仕入れ・
調達というものをしない企業はない。中小企業だってそうだ。