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6日目⑥
ただ、買い手側からすると「本当に欲しいものは、 5mmの穴ではなく、やっぱり
ドリルかもしれない」ということは認識しておいたほうがいいだろう。おそらく上
記の回答例のあとに営業マンからの提案はこう続くだろう。
「この商品なんてどうでしょうか?スーパーピストンドリルで、犬小屋作成用に作
られたドイツ製のもので、 5mmの穴をあけるには最適です・・・」。やめてくれ!!
たしかに必要なものは、 5mmの穴かもしれない。でも、その穴をあけるために、
過剰な快適さが必要なわけじゃない。過剰な便利さが必要なわけじゃない。最近、
この手の営業手法が学ばれてきたせいか、上記のドリル屋営業マンのような売込み
が増えてきた。でも、私たちに必要なものはドイツ製のスーパーピストンドリルじ
ゃない。単なるドリルしかも安くてどこにでもあるやつで十分だ。売り手から分か
ってもらえるのは嬉しいが、それにしたって解決策が過剰である必要は全くない。
それを買い手側が分かっていないと、途端に高いものを買う羽目になってしまう。