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1-(4) 調達・購買の「あるべき姿」とは何か「雑感」
バイヤーと話していてむなしさがつきまとうのは、「どうしようもないサプライヤーなんだけど、系列企業だから発注せざるを得ないんだ」という発言を聞くときです。
確かに、そういうときは発注先を変更することは難しいかもしれません。しかし、改善させることは可能でしょう。それに、企業の調達・購買部門によっては系列企業に対して「優先的に取り扱うが、競合のときにコストが最優位でない場合は発注しない」と宣言しているところもあります。清々しいと思いませんか。
また、PDCAサイクルでは「何がどう悪いから、どう変更する」ということ明確に語らねばなりません。結果がどうで、その結果が基準にどれだけ達しなかったのか、が不明のまま改善に結びつくはずはないからです。
ちなみに、このようなPDCAのサイクルをしっかりと回し、最適な調達活動に結びつけることのできるバイヤーの市場価値は当然のように高く評価されています。「あなたは困難に直面したときどう解決したか」「これまで成し遂げた最大のことは何か」ということを筋道立てて話すには、このサイクルを頭に入れている必要があり、そこから導き出される実績はバイヤーの評価に結びついてゆきます。