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2-(2) 調達・購買部の貢献とは<基礎知識>
調達・購買部門が社内に貢献できることとしては、調達を通じてQCDに優れた製品を提供し、企業価値の最大化を図ることです。それに加えて、次のような貢献が考えられます。
(1) 社内へ先進情報を提供する
(2) 社内の暴走を防ぐ。サプライヤーをときに守り、健全な関係を保持する
(3) 社内のコミュニケーションを効率化させる
(1)は別項で説明します。
(2)に関して。ときにサプライヤーに対し高圧的な態度に出る生産管理部門・設計部門担当者が存在します。そのような一連の態度を倫理的、法律的観点から自制させる役割を調達・購買部門は担っています。ちょっとした不道徳・不正・脱法行為であっても社会問題化することは少なくありません。企業の一員として、社会的責任を果たすためにも、社内への教育が求められます。
(3)に関して。これは、流通線として説明ができます。生産管理部門・設計部門がN人、サプライヤーもn社存在するとします。このN人とn社のやり取りの流通線は最大でN×nです。ここに調達・購買部門が媒介役として入れば、この流通線はN+nとなります。1回あたりの通信コストや機会費用を考慮すれば、社内外の窓口として調達・購買部門を設置することで総費用の削減が可能です。また、窓口の一本化によって誤った情報が流出することも防げます。