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3-(1) リバースオークション<基礎知識>
近年ITツールの発達により登場してきた調達手法にリバースオークションがあります。
リバースオークションは、独自のソフトウェアやweb上で実施されることが多いため、電子リバースオークション(Electric Reverse Auction)の頭文字をとってe-RAと呼ぶこともあります。
調査データによっても異なりますが、米国ではリバースオークション使用企業が50%強におよび、総支出の3~5%の削減実績があります。今後も拡大が予想されています。
通常のオークションが売り手からの提示に応じて買い手が購入価格を競い合うものに対して、リバースオークションではまず売り手が購入したい製品・仕様を提示し、サプライヤー側が販売価格を競い合うものです。
・ 対象となる購入品を選定
・ 適合するサプライヤーを選別
・ 調達条件を定義
・ 開始入札価格・終了時間を決め、リバースオークションを実施
上記のプロセスを経ることになります。
リバースオークションの特徴として、多くのシステムに採用されているのはサプライヤー同士を競わせる仕組みです。サプライヤー側は、現在何位か、そして最安値企業はいくらを提示しているか、を知ることができます。
一般的にリバースオークションでは終了時間間際に各社値下げしてくることが多く、コスト低減に有効だとされます。
しかし、リバースオークションを使うだけで価格を下げることができると考えるのは間違いです。あくまでも、業務プロセスを効率化するものとして使われるべきで、コスト低減のための魔法の杖ではないことは認識されるべきでしょう。