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4-(3) 適切な発注数を決定する「雑感」
自分のお金であれば、必要最小限の出費しか許さないであろうバイヤーも、こと会社のお金となれば不要な量を不注意に発注してしまうことが多々あります。
これこそ、バイヤーや関係者の倫理に期待するしかありません。普段は感じていなくても、無駄な在庫を持つだけで莫大な費用がかかってしまいます。
私がこういうことを認識し始めたのは、期末の不要在庫を捨てる現場に立ち会ったからです。何年も使われなかった材料(「死材」)を燃やすさまは非常に壮観でした。企業によっては何千万円分も捨ててしまうことがありますが、そのお金で何が買えたか分かりません。
なお、今回紹介した発注方式とは別に、都度発注の方法があります。これは、在庫という概念はなく、都度必要な数量だけを発注する方法です。客先の仕様に合わせて一品一品カスタマイズしてゆく製品を取り扱う企業はこの方法をとる場合が多いでしょう。
この場合は、リードタイムの設定と発注を確定する時期が非常に重要になります。くれぐれも関係部門とのコミュニケーションは大切に。