4-(6) 品質の管理<基礎知識>

4-(6) 品質の管理<基礎知識>

品質の管理とは、要求する品質レベルの製品をサプライヤーに生産してもらう活動のことです。

調達する製品は、ただ安いだけでは意味がありません。まず、バイヤー企業から要求する品質についての詳細を提示します。サプライヤーはそれに基づき、品質基準をクリアした製品を納入することになります。

これまで、欧米企業は生産工程の最終検査段階を厳格化し不良品を流出させないようにしていたのに対して、日本企業は工程毎の品質管理を徹底し次工程に不良品を流さないことで検査を簡略化してきた、という背景があります。バイヤー企業側からサプライヤーへの要求も、各工程での不良品流出防止でした。日本の一部の産業でバイヤー企業側の受け入れ検査を省略していたのも、このようなサプライヤー側への品質管理指導の賜物といえます。

出口で不良品を出さない仕組みをとるよりも、工程毎の品質管理を徹底した方が、結果として不良率が下がることも分かっています。一つの品質不具合が市場で話題になり信頼を失墜させてしまうこともありますので、日本型の品質管理方式を正として推進してゆきます。

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